8月28日 手術から3日目

 回復は順調である。しかーし、夜はやっぱり痛む。今夜は痛み止めを追加で出していただこうかと思案中。

 

 朝は恒例のフットポンプで始まる。寝ていることが多いため、いわゆる「エコノミー症候群」により、血栓が肺や脳に飛ぶのを防ぐ必要があるらしい。これを7時と13時に1時間ずつ。しゅっぽんしゅっぽんと音を立てながらポンプが空気でふくらはぎをモミモミしてくれる。

 

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さて、あちこち歩きたくてウズウズしているのだけど、リハビリの先生や看護師さんたちから釘を刺されているので無理はしないようにしている。今日もお隣の外来棟の屋上にある庭園へ行ってきたのだけど、杖ではなく車いすで行った。びゅんびゅん飛ばしたくなるのを抑えながら安全運転で。

 

 

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 春に上ったときはとても気持ちがよかったのだけど、今はすさまじい残暑の真っただ中。4時過ぎでもほとんど真昼間のよう。暑い… 

 

 週末はリハビリもお休み。先生がいらっしゃることもなく、看護師さんの人数も少なめ。静かな午後であーる。昨日、ほかの患者さんが先生と話していらっしゃるのが聞こえてきてしまったのだけど、この病院は整形外科が売りなんだそうな。で、このコロナ禍だからこそ、きっちり診療をして病院の経営を支えないといけないのだそう。病院が傾いたら何もできなくなっちゃう。緊急の手術以外はすべてストップしてコロナ対応をしろ!と言わんばかりの人もいるけれど、そんなことをしたら医療全体が滅びるとの話。私の手術は不要不急なのでは?と思い、申し訳ない気がしたのだけど、それを聞いて少し救われた気がした。私が手術をすることで、医療を圧迫してしまったのでは?我慢すべきだったのではないか?と心配だったから。

 

 しかーし。ほかの入院患者さんを見ていると、私なんて軽症の部類だったのではと思える。足は痛かったけれど、とりあえず歩けていたもんね。だけど、病院に来るだけで一苦労という方も多い。もうほとんど歩けないくらい限界まで耐えた方も。そういう方々にとっては、人工股関節置換手術は不要不急なんかじゃないと思える。入院の時は皆さん、苦痛に顔をしかめながら入ってくるのだけど、退院のときは笑顔になっている。医療の進歩はすごいなあ。とにかく早くコロナが収束することを願ってやまない。