9月4日 退院

 術後10日目で退院。これはかなり早い。焦っているのではなく、じっとしていられない私の性分なのかもしれない。朝、いつものように起きて洗顔や着替えを済ませ、ベッドで軽くお仕事。そうこうするうちに看護師さんが見えて、血圧と血中の酸素飽和度を調べてくださる。今日が退院なので、傷口の絆創膏の上から防水のテープを貼ってくださった。これで帰宅後のシャワーがOKとなる。湯船に浸かるのはまだNG。なお、普通は退院前の診察で先生に絆創膏を剥がしていただくのだけど、私は早い退院となったので、術後に改めて診察に行くことになった。そこで剥がしていただく。

 

 チェックアウト… もとい、退院の時刻は10時。それまでに荷物をまとめ、仲よくなった皆様とお別れして病室をあとにした。看護師さんにお礼を言おうと思ったのだけど、週末で少ない上に皆様出払っていてステーションには私が知らない看護師さん1人しかいなかった。ご担当いただいた方々にちゃんとお礼が言えなかったけれど、仕方ない。看護師さんたちも慣れているだろう。次々と患者が入院し、手術を受けては退院していく。その繰り返し。感情移入をすると体がもたないのかもしれない。そのあたりは、意外とあっさりしておられる。

 

 1階で家族と合流し、裏口から外へ出た。今、病院は工事中。表玄関が使えないので裏口から出るのだけど、前回は気づかなかったプレートに遭遇。

 

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 訳がイマイチなのだけど(苦笑)言わんとしていることは分かる。まさにこの精神で、医療従事者の方々にはよくしていただいた。苦痛に顔をしかめて入院してくる人も、退院の頃には笑顔になっている(ワタシはこの性格なので、入院した時もヘラヘラしていたけれど)。これもすべて、医療従事者の皆様のお陰。職務だから、ではなく、患者の幸せのために尽力くださっているように思う。

 

 深く感謝をしつつタクシーで病院をあとにした。しかし邪悪なワタシは「早く家でおいしいものが食べたい…」と考えていた。頭の中は食べ物のことばかり。いやしいワタシであーる。

 

 これからまたリハビリが始まるけれど、痛みから解放されたのは本当に嬉しい。チタン合金のサイボーグに生まれ変わったと思って頑張ろう♬