4月7日 手術当日!

 いよいよ手術当日。そもそも入院するのはお産以来だし、全身麻酔なんて初めて。前日は21日以降は食事禁止。そして当日の6時以降は水もダメ。手術は9時からということで、朝8時には手術用の上っ張り(名前分からず)に着替えた。そして看護師さんと一緒に手術室へ。

 

 手術室に着くと、まるで映画かドラマのワンシーンのような光景が目の前に広がった。手術室のチームはみんな濃紺の術衣。か、か、かっちょいい!!そしてすぐ脇に水道の蛇口が並んでいる。む、ここでみんな手をきれいに洗うのね。うんうん、ドラマでよく見る光景だ。そしてそのあとは、手袋をして両手を上げたまま雑菌がつかないようにする。そう、例のポーズよん。かっちょいい。

 

 そして彼らの交わす会話は、ドラマそのもの!「ああ、今のセリフ、字幕に使える!」「あ、その専門用語、メモしたい!」とついつい思ってしまった。職業病である。

 

 手術台に上って横になるのだけど、不思議と緊張しない。まな板の上の鯉ってこんな感じか?と考えていた。そうこうするうちに酸素マスクがつけられ、あちこち管でつながれ、点滴に麻酔薬が入った。ん?ちょっとしみる。なーんて思っているうちに・・・

 

 

     んが~~~zzzzzz....

 

 

 次に目が覚めたときは、もうすべて終わっていた。さよなら、私の右股関節。今まで頑張ってくれてありがとう。もうヨレヨレだよね、ごめんね、たくさんドイツの街を歩かせて。ようこそチタンの股関節君。これからよろしく頼むよー。

 

 麻酔は事故もたまにあるというけれど、幸いにも私はすぐにシャバに戻れたらしい。目が覚めたときの記憶は「あ、今エレベーターに乗っているんだな」。あの独特のふわっとした感覚をよく覚えている。

 

 しかーし。麻酔から覚めたあとは痛かった… 右脚は全体的にしびれているくせにズキズキする。手術後は脱臼しやすいから寝返り厳禁。ずっと同じ姿勢で寝ているから背中も腰も痛くてたまらなかった。

 

 麻酔の時に気管挿管/抜管された関係で、のどもチョ~痛い。文字通り絞り出すように声を出して看護師さんに泣きつき、痛み止めの点滴を追加してもらってようやく眠れた次第。

こ、こんな状態で充実の入院ほにゃくライフは送れるのだろうか・・・?

 

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右左を間違えないようマーキング。