医療費の控除

 2回目の手術から3か月と1週間が経った。「術後3か月もすると、手術したことすら忘れるよ」と言われ、右側のときは「確かにそうだな♬」と思った。そして次に種々術をした左側は右よりさらに快調で、手術してすぐにスタスタ歩けるようになったのは日記に書いたとおり。

 

          しかーし!

 

 …そう簡単に問屋は卸してくれなかった。あんなに入院中は調子がよかったのに、退院したら「ビキッ」事件もあったし、今もなんとなくイマイチ。お尻の筋肉はいまだにカチカチで歩くと痛い。ほぐしても痛い。もんでも痛い。座っていても痛い。

 

 しかーし!嘆いていても仕方がない。毎日張り切って歩いたり、リハビリしたりしている。もう少ししたら改善するに違いない。うん、私って楽天的♬ …そうこうするうちに確定申告が目の前にチラついてきた。2月になると忙しくなるかもしれないから、今のうちにできることをやっておこう。

 

 …そう思って重い腰を上げ(股関節を治しておいてよかった!重い腰もすっくと上げられるぞ)、「やよいの青色申告22」を買い直した。青色申告のソフトは1回買えばOKかと思っていたのに、そうではないことが分かってガックシ。そして今日、近所の「青色申告会」に出かけていろいろ尋ねてきた。いちばん知りたかったのは医療費の控除。私の場合、高額医療の「限度額適用認定証」を加入している健保組合からもらっている。これにより、入院費がかなり安くなったので(それでも高いけれど)もう控除はできないのかなぁ・・と思っていたのであーる。ところが青色申告会で尋ねたところ、実際に払った額が控除の対象になるとのこと。おお、そうなのか。それなら結構な額になるから控除を受けられそう。

 

 …そんなわけで、これから少しずつ帳簿をつけていかなくては。2月に何があるか分からないから。

 

 

 

11月14日 手術から2か月半

 2回目の手術から2か月半が経った。だいぶいい感じである。まだお尻や脚の付け根(外側)は痛いけれど。これも時間とともに軽減するといいなあ。

 

 激しい運動はとても無理だけど、歩くのはいいらしい。そうだ!と思いつき、歩数計を買った。イマドキのカッコいいスマートウォッチタイプではなく、オッサンがベルトにつけたりするようなダサいタイプである。

 

 早速身につけてみた。犬の散歩が意外に歩数を稼げることが分かった。歩数が増えるとなんだかやる気が湧いてくる。手術前は、できるだけ歩かないようにしていたのに、今はその逆。たくさん歩いて数字を稼ぎたい。この変わりよう(?)に自分でもビックリ。

 

 ネットで調べたところ、1日の歩数は男性が6000歩台、女性が5000歩台なんだそうな。理想は8000歩くらいらしい。うーむ、私はどんなに頑張っても1日5000本程度。あと3000歩をどうやって増やすか。朝も犬の散歩に行こうかなあ。忙しい時は厳しいなあ…

 

 …いろいろ試行錯誤してやっていこう。1日8000歩を目指すぞ!

 

 

 

 

両脚の人工股関節全置換手術を受けた場合の障害年金

 入院時に仲よくなった股関節シスターズと今もLINEで情報交換をしている。みんな同じ立場、ほぼ同い年なので話も合う。明るくてとても良い方ばかりであーる。その中のお1人が、障害年金というものがあることを教えてくれた。む?障害年金とな?両脚ともに人工股関節だと障害年金の3級になるのだと。自分が障害者という立場になるとは夢にも思っていなかったのだけど、とにかく制度を調べてみようと思い立った。行った場所は新宿西口から歩いて3分ほどの「街角の年金相談センター新宿」。私の住まいは新宿区ではないのだけど、誰でもOKとのこと。しかも予約不要。ここに以前行った方にお聞きしたところ、その方も15分程度待っただけですぐ相談に乗ってもらえたそうだ。私も早速、行ってみた。

 

https://www.nenkin.go.jp/section/soudan/tokyo/centershinjuku.html

 

 中はソファーが置いてあって落ち着いた感じ。番号札を引いて待つこと15分。とても感じのいい方が対応してくださった。

 

 結果を先に書くと、私の場合は受給の資格者にはならないとのこと。同じ説明が下のサイトにもあるので貼っちゃう。

 

www.jinko-kansetsu.com

 

 

 上にも書いたけど、両脚ともに人工股関節の場合は障害年金の3級になる。ただし、私は自営業者で国民年金”しか”払っていない。国民年金だけの場合は2級以上じゃないと給付の対象にならないとの話。もし厚生年金だったら、3級以上なので給付の対象になるとのことだった。

 

 私は幸い、手術もうまくいったので日常生活にはまったく支障がない。仕事も手術前とまったく同じようにできている。だから障害年金をもらわなくても大丈夫なのだけど、もし自営で肉体労働だったとするとキツいかも… デスクワークは問題ないけれど、今の私に肉体労働は無理。うーむ、自営業者は何かあると厳しいとよく言うけれど、その実態を垣間見た気がした。

 

 ところで両脚を人工股関節にすると、厚生年金加入者なら障害年金が受け取れる(現役世代のうちから)ということはあまり知られていないらしい。もし、このブログをご覧になっていて両脚の手術を受けた方(受ける予定の方)がいらっしゃったら、ぜひ年金事務所でご相談を!

 

 

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 対応してくださった職員の方がとても親切だった。気の毒そうに「ほにゃく犬様の場合は対象にならないんです… ただし、日常の生活もままならないほど状態が悪い場合は、対象になる場合も…」と言ってくださったのだけど、もう杖ナシでスタスタ歩けちゃうくらいなので、給付を期待するなんてトンデモないと自分でも思った。こんな相談をする自分はサモシイのでは?とも…。こうして前と同じ生活が送れていることに感謝しなくては~と改めて思ったのであーる。丁寧な説明にお礼を申し上げて相談センターをあとにした。

 

 

 

 

 

10月17日 手術から1か月と3週間くらい

 先週の話だけど、木曜日に術後1か月半の検診に行ってきた。外来は10時の予約。その前に地下2階でレントゲン撮影をしてもらう必要があるため、9時半に病院に行った。普通は待つのにこの日はガラガラで、2~3分待っただけですぐ順番が来た。早っ

 

 そのあと外来に行くと、これまたガラガラ。こちらも2~3分待っただけで、すぐ自分の番号が点滅。すごいっ こんなにすいているのは初めてかも。

 

 レントゲンは異常なし。先生に「ビキッ」事件があって、えらく痛かったことをお話ししたのだけど、予想どおり「人口股関節はキレイに入っています。ま、内転筋を傷めたんですね。すぐ治ります」だけ。えらく痛くても大したことはない、ということなのだろうと納得。

 

 外来の待合室で、偶然にも1回目の入院の時、同じ日に手術を受けた方がいらしていた。とてもお元気そう。ただ、腰もお悪いとのことで、まだ杖をついていらした。懐かしくてつい長話。そうこうしているうちに、2回目の入院の際にやはり同じ日に手術を受けた方ともお会いした。みんな同じ先生なので、その先生の診察日に来る。だからこうしてばったりお会いするのだろう。その方もお元気そうだった。入院するときはヨロヨロしていて表情も暗めなのに、退院したあとはみんな明るくなる。医療関係者の方々のおかげだと改めて思った。ありがたや~ありがたや~

 

 

10月3日(手術から5週間と4日)

 痛い…。ビキッとやってから数日たったけど、治らない(涙)。筋肉を鍛える体操を毎日やっているけれど、筋肉なんてすぐにつくものじゃない。「肉離れのような状態」と言われ、長くかかるとも言われたので辛抱づよく我慢するしかないのだけど、右も左もここまで順調にきただけに落胆が大きい。もう痛みは一生消えないんじゃないか、私は一生歩けないんじゃないかと悲観的になって泣けてくる。えーん。座っている分には問題ないので仕事には支障を来さないのだけど、今週は試写もある。杖はあるけれど、あれは補助にすぎない。今の状態だと松葉杖がないと歩けないレベル。試写の前日にリハビリがある。1日で劇的によくなるかも?(…なワケもなし)

 

 

 この程度で試練といってはいけないけれど、プチ試練である。

 

 

10月1日(手術から1か月と数日)

(コチラ ↓ は本家の日記からの転載です~。記録として残したいので同じ内容を貼りました)

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 4日前、ワンコの散歩をしていたら左脚の付け根から太もも、膝にかけて「ビキッ」という痛みが走った。イヤ~な予感。これ以上散歩は無理だと思い、脚を引きずりながら帰宅。湿布を貼りまくって安静にしていた。

 

 数日たち、痛みはだいぶよくなったのだけど、ちょうど昨日(木)はリハビリの日だったのでゴッドハンド理学療法士さんに相談してみた。指示に従っていろんな姿勢(片足立ちだとか、脚を上げたり下げたりだとかイロイロ)になり、その様子を見ていただいた結果、お尻の筋肉がチョ~弱く、腰の左側のところ(骨と筋肉がくっつくあたりらしい)が固縮していることが判明。そのために歩行をうまくサポートできず、脚の付け根から膝にかけて伸びる長い筋肉が軽い肉離れ状態になったとのこと。トホホ、である。これまで関節ばかりに目が行っていた。だけど股関節を支えるのはお尻の筋肉。これを鍛えて柔軟性を保たないといけないのね。

 

 思い当たることはある。もちろん、わがお尻にも肉はたっぷりついているのだけど、これはいわゆる「贅肉」というやつ。anders gesagt, 「脂肪」。最近、どの椅子に座ってもお尻が痛くなるなーと思っていた。どうやら筋肉が衰えて弾性がなかったために座るとすぐ痛くなった模様。脂肪は多少のクッションにはなるだろうけれど、筋肉とはやはり違うんだろう。トホホ。

 

 …というワケで、お尻の筋肉を鍛える運動を毎日やることになった。やれやれ。

 

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 ところで。理学療法士さんは、どなたもよく「お尻の穴を意識して!」とか「お尻の穴を締めて!」「お尻の穴を突き出すように!」とかおっしゃる。理学療法士さんにとって、これはもう専門用語というか日常語というか、とにかくごく普通の言葉なんだと思う。しかーし。こちらは理学療法士さんの2倍以上トシ食っているけれど、やはりこの言葉を聞くと恥ずかしくなる。恥ずかしくなるだけでなく、Arschl*** (英語でいう assh***) という言葉を連想しちゃう。特に今、政治屋たちの権力闘争を見せつけられていてウンザリしているので、「彼らはみんな Arschlö****(←複数)だ!」と、つい口が悪くなってしまうのであーる。

 

 そんなワケで、ここ数日はお尻のことばかり考える日々であーる。

 

9月24日 手術から1か月

 8月25日に手術を受けたので、今日でほぼ1か月。あっという間だった。病院からもらった痛み止めも昨日で終わり。なんか急にハダカでその辺を歩き回るような(たとえがちょっとアレだけど^^;)心細い気分。今のところ痛み止めは飲まずに過ごせているけれど、ちょっと痛いかも。でも夜に目覚めなかったのでよしとしよう。

 

 右脚のときもそうだったのだけど、変な歩き方をしているのか、悪くないハズの膝が痛くなってきた。仕方なく、前回購入したゴツいサポーターをしている。なんかバレーボールの選手になったみたい♬ 気分はサインはV!これで「稲妻落とし」でも、「X攻撃」でもできちゃいそう!(この言葉が分かった方は昭和です、はい)うっしっし。そういえばこのテーマソングで、Victory の綴りを覚えたのだった。歌で綴りを覚えるなんて、ほかには Saturday Night の Saturday くらいしかないな~~(笑)

 

 ここ数日、仕事でちょっと凹むことがあった上にプライベートでもさらに凹凹凹なことがあってテンションはちょっと低め。ま、仕方ないなー。こういうこともあるよなーあと思いながら、今度はアタックNo.1 のテーマソングを口ずさむほにゃく犬である。昔はバレーボールが流行ったのね。その後、ワタシはエースを狙え!にどっぷりハマってしまったのだけど。

 

www.youtube.com

 

久しぶりに「アタックNo.1」のテーマソングが聴きたくなって YouTubeを探してみたら、もちろんあった!コメント欄にドイツからの書き込みがあったので「え?これってドイツでも放映されたの?」と思って Wiki を調べたら、出てきた。なんと、これが1990年代にドイツで放映されていたのね。Mila Superstar というタイトル。鮎原こずえが、「Mila Ayuhara」という名前になってる。確かに「Kozue」だと「コツーエ」って感じに発音されてしまいそう。1969年~1970年に放映された古いアニメなのに、90年代のドイツで受け入れられたのかなあ。。。ビックリ。

 

 

9月15日 手術から3週間後~リハビリ開始

 今日からリハビリ開始。手術を受けた病院は術後のリハビリは受けられないので(手術を受ける人が多いので、リハビリは入院中の人限定なんだそう)、みんな自分で探している。私は6月から通い始めたクリニックに引き続き通うことにした。今日がその診察日。今日は診察だけのはずだったのだけど、ちょうどキャンセルが出たということで、夕方にリハビリをしてもらった。

 

 

       イテッ

 

 

…筋肉がコチコチ。股関節がいくらチタンになっても、筋肉がコチコチだと滑らかに動かないものらしい。まずはそれをゆっくりほぐしてもらうことからスタート。これが痛いんだなぁ…  それ以外にも簡単な運動を教えていただき、頑張ってこなした。それだけで、もうヨレヨレである。だけど体を動かすのは気持ちがいい。これからリハビリは5か月続く。仕事が詰まってくると、通うのが大変になるけど、5か月後にはモデルのウォーキングができるようになるのを夢みて頑張ろう。うん、夢は大きいほうがいい。

 

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診察とリハビリの間が1時間くらいあったので、近くのショッピングセンターへ。地下にベルギーチョコのお店がある。そこでコーヒーを買うと1粒好きなチョコを選べる。隣接しているイートインのコーナーでずびずび… パソコンを持ってきたので、コーヒーをすすりながら、そしてチョコをほおばりながらしばしお仕事。クセになりそう…

 

 

9月10日 手術から2週間と2日

 昨日が退院後の診察だった。普通は2週間の入院で、退院の前日に診察していただき、晴れて退院となるらしい。だけど私は前回も今回も早く退院してしまったので(せっかち)、退院後に改めて診察していただくことになったのだ。ところが昨日は雨。滑ったらアカンと思い、念のために杖も持参したけれど使わなかった。てへ。

 

 診察前にレントゲン撮影と採血。そして診察となり、まず傷口を診ていただいた。炎症を起こすこともなく、キレイになっているらしい。ということで防水のテープを剥がしていただいた。あとは、貼ってあるばんそうこうが自然に剥がれるのに任せてくださいとのこと。全部剥がれてかさぶたもなくなったら、入浴もOKとのこと。

 

 そしてレントゲンで自分の人工股関節と対面。立派なのが2本入っている。素人目にもちゃんと入っているように見える。自分で言うのもナンだけど、スゲー。でっかい金属が2本。死ぬまでこれがもってくれるといいのだけど、80歳くらいで新しいのに入れ替えることも覚悟している。80歳まで生きるかどうかも分からないしなあ。いずれにしても、私が死んだら焼き場でごろんごろんとチタン合金が2本出てくるのでヨロシクと子供たちには言ってある。ちゃんと拾って骨壺に入れてね、と。天国で歩けないと困るから。

 

 まだ筋肉の痛みが結構あって、夜は何度も目が覚めてしまう。でも前回のブログを見ると、同じような経過をたどっているのでいつか痛みも消えるだろう。記録を残しておいてよかった。

 

 

9月4日 退院

 術後10日目で退院。これはかなり早い。焦っているのではなく、じっとしていられない私の性分なのかもしれない。朝、いつものように起きて洗顔や着替えを済ませ、ベッドで軽くお仕事。そうこうするうちに看護師さんが見えて、血圧と血中の酸素飽和度を調べてくださる。今日が退院なので、傷口の絆創膏の上から防水のテープを貼ってくださった。これで帰宅後のシャワーがOKとなる。湯船に浸かるのはまだNG。なお、普通は退院前の診察で先生に絆創膏を剥がしていただくのだけど、私は早い退院となったので、術後に改めて診察に行くことになった。そこで剥がしていただく。

 

 チェックアウト… もとい、退院の時刻は10時。それまでに荷物をまとめ、仲よくなった皆様とお別れして病室をあとにした。看護師さんにお礼を言おうと思ったのだけど、週末で少ない上に皆様出払っていてステーションには私が知らない看護師さん1人しかいなかった。ご担当いただいた方々にちゃんとお礼が言えなかったけれど、仕方ない。看護師さんたちも慣れているだろう。次々と患者が入院し、手術を受けては退院していく。その繰り返し。感情移入をすると体がもたないのかもしれない。そのあたりは、意外とあっさりしておられる。

 

 1階で家族と合流し、裏口から外へ出た。今、病院は工事中。表玄関が使えないので裏口から出るのだけど、前回は気づかなかったプレートに遭遇。

 

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 訳がイマイチなのだけど(苦笑)言わんとしていることは分かる。まさにこの精神で、医療従事者の方々にはよくしていただいた。苦痛に顔をしかめて入院してくる人も、退院の頃には笑顔になっている(ワタシはこの性格なので、入院した時もヘラヘラしていたけれど)。これもすべて、医療従事者の皆様のお陰。職務だから、ではなく、患者の幸せのために尽力くださっているように思う。

 

 深く感謝をしつつタクシーで病院をあとにした。しかし邪悪なワタシは「早く家でおいしいものが食べたい…」と考えていた。頭の中は食べ物のことばかり。いやしいワタシであーる。

 

 これからまたリハビリが始まるけれど、痛みから解放されたのは本当に嬉しい。チタン合金のサイボーグに生まれ変わったと思って頑張ろう♬

 

 

9月3日 手術から9日目(その3)~最後の晩~

 最後の晩である。寂しい… スタッフの方々に本当によくしていただいたし、同室の方々ともすっごく仲良くなったしで名残惜しい。今日は作業療法士さんによるリハビリと、いつものイケメン理学療法士さんによるリハビリ、さらに薬剤師さんとの面談があり、なんだかんだと忙しかった。週末の退院となるので清算も夕方に済ませた。すべて済ませ、心にぽっかり穴があいている。しかーし。これで両方の股関節が超合金になったので、気分はもうマジンガーZである。感傷に浸ってないで、これからのことを前向きに考えよう。

 

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この病院では金曜日は「カレーの日」なのだそう。お昼ご飯がポークカレーだった。

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そして最後の晩餐。

 

 明日の朝、朝食をいただいて10時にチェックアウト…じゃなかった、退院となる。リハビリの先生にいろいろメニューを考えていただいたので、自主練に励むぞ!

 

 仕事もはかどった。予定していた分量は訳せたのでよかった。帰宅したら馬力をあげなくては。

 

9月3日 手術から9日目(その2)

 その2であーる。人工股関節を考えておられる方がいらっしゃるかもしれないので、詳細を書いちゃう。

 

<術後の歩行訓練>

 これも病院によって方針が違うかもしれないのだけど、ご参考になれば…。

 

車いすに乗る練習 ー 私が入院した病院では、手術の翌日に車いすに乗る練習をした。まだおしっこの管(導尿)がついたままなので、それを持って乗り移る。移動はおしっこのバッグを椅子にひっかけて行く。でも、トイレに行けるようになるので気持ち的にラク

 

②術後2日目にはおしっこの管が外れる。それから車いすで自由にあちこち行けるようになる。車いすも最初は操作に戸惑うけれど、皆さんあっと言う間に慣れちゃうみたい。

 

③ここから先は人によって違うみたい。車いすで移動できるようになったら、次は歩行器を使う。(私は使わなかった。歩行器をパスして杖に移行する人も多いみたい)

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④このあと、杖を使っての歩行になる。手術した側と反対の手で杖をつく。今回、私は左を手術したので、杖は右に持った。

 

⑤杖なしでも大丈夫になったら、フリーハンドで歩行。ただ、杖はずっと使う方もいらっしゃる。前回同じ部屋で意気投合し、今もやりとりしている入院仲間は、不安だから常に杖を持ち歩いていると言っていた。

 

病院によると、「退院の条件」はフリーハンドもしくは杖を使って歩けるようになるか、だそう。ご高齢の方は2週間の入院で「フリーハンドで歩けるようになる」というのは難しいかもしれないけれど、50代、60代の人は最終的にはフリーハンドになっている印象。ただし、これも手術前の状態が関係するのかもしれない。変形がひどくなってしまった方は、やはり苦労されている。変形がひどい方もそうでない方も、術前術後のリハビリが大切だということは痛感する。

 

…とはいえ、あくまでも素人の感想であーる。迷っていらっしゃる方は、ぜひ専門家にご相談されるとよいかなーと思う。

 

 

 

9月3日 手術から9日目(その1)

 いよいよ今日は最終日。名残惜しいので今日は最後の入院ライフを満喫するぞ!

 

 …と、ついのんきに書いてしまったけれど、もしかしたら人工股関節全置換手術をお考えの方が読んでくださっているかもしれないので、良い点だけでなくつらい点も書くことにする。

 

<痛みについて>

 お医者様も看護師さんも口をそろえておっしゃるのが、「痛みの感じ方は人によって違う」ということ。それは痛感する。また、筋肉のつき方や骨格も人それぞれなので、どう痛くなるかも人によって違う。私の場合、手術もスムーズだったし術後の痛みもさほどなく、薬によって unter Kontrolle という感じだった。お隣のベッドの方は、術後3日くらいジゴクだったとおっしゃっていた。とにかく痛くて、マジで泣いたと。だけどそれが過ぎると痛みはなくなったそうだ。お向かいのベッドの方は膝に金属を入れる手術を受けられたのだけど、夜中に痛みでうなされていた。術後は痛む方が多いのだと思う。

 

 だけど上にも書いたように、私は術後の痛みはなんとかなった。だけど手術して1週間過ぎたあたりから、夜中に太ももがジンジン痛くなり、眠れなくなってしまった。ブログをさかのぼって1回目の時の記述を見ると、やはり術後1週間くらいから夜眠れないと書いてある。うーむ。これは私の筋肉の特徴なのかも。ちなみに昨夜の痛みが今回のMAXだった。とにかく眠れない。痛み止めをもらっても、やはり痛くて眠れないのである。前回の経験から、時とともに収まると思えるので頑張れるけれど、これが続くとちとつらいなあ。夜になると、ちょっと憂鬱になる。

 

 一方、あれだけ悩まされた股関節の痛みは消えた。そりゃそうだろう。だって股関節を取っちゃったのだから。weg! 痛むところがなくなったので、股関節痛からは見事に解放された。これはめでたい。

 

 …というわけで、私はブログでつい能天気なことばかり書いてしまうのだけど、手術はラクではないっちゅうことだと思う。だけど天使の看護師さんが全面的にサポートしてくださるし、できるだけ痛みが軽減するよう工夫してくださる。なので、これから手術を受けようと思っていらっしゃる方は、その点はそこまで心配しなくても大丈夫かと思う。

 

結論:看護師さんは天使だ!

 

 

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ある日の昼食。麻婆茄子だった♪



9月2日 手術から8日

 病院は人の出入りが激しい。今日はお向かいのベッドの方が退院し、午後には新しい方が入院してこられた。私と同じで人工股関節の置換手術を受ける方だ。一方、お隣の方は明日が退院。いま、ごそごそ片づけている音が聞こえてくる。仲良くなったので寂しい限り。

 

 今日はいつもの理学療法士の方のほか、作業療法士の方も来てくださった。日常生活で気をつけるべき点などを伺い、アドバイスをいただいた。明日は実際にリハビリ室で、湯舟に入る練習や畳から起き上がる練習などをする予定。アドバイスをいただくついでにお尋ねしてみた。よくなったらどのくらいスポーツはできるのか?と。人によりけりなのだけど、ロッククライミングやゴルフをガンガンする人もいるらしい。一方、回復しても日々の生活で精いっぱいという方もいるとか。本当に人それぞれなのね。私はガンガン運動をする予定はないけれど、体を動かす喜びを久しぶりに味わえるようになったので、できれば軽い運動はやりたい。「体を動かす喜び」というのは20年くらい諦めていた。リハビリのストレッチですらうれしい。体を動かせるというのは本当にありがたいこと。

 

 リハビリの先生がおっしゃってくれた言葉がとてもうれしかった。「ありちゅんさんは、活動的な生活が送れるように手術を受けたんですよね」と。そう、そうなのだ。前向きにいきたい。アクティブ・シニアを目指すのだ!

 

 すっかり気をよくした私は、また1階のコンビニへ行ってコーヒーを買い、またおやつの隠れ食いをした。気をよくしなくても隠れ食いはするけどね♪ かわいいクマのチョコであーる。

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ちなみに、このナプキンはドイツのお友達が送ってくれたもの。おやつ用に10枚くらい持ってきた。

 

 

 

9月1日 手術から1週間

 今日で手術から1週間がたった。早っ  月日がたつのは本当に早い。入院したときは、「これからたっぷり、甘えん坊生活が続くんだー♪」とワクワクしたのだが、もう残りわずかとなってしまった。木・金とたっぷりお姫様生活をエンジョイするぞ!

 

 今日もモリモリ、もりだくさんだった。看護師さんによる足湯(週に一度のお楽しみ。足をお湯につけながら、看護師さんに足を洗っていただくという、もう本当に申し訳ないくらいありがたい一大イベント)、リハビリ、レントゲン撮影… あと2日しかないのが本当に残念である。唯一、憂鬱なのが真夜中の脚の痛み。痛み止めを今夜もいただいたので、痛くなったら飲もう。

 

 今日のリハビリでは、「正しい歩き方」のほか、階段の昇り降りの練習をした。明日はスクワットをするんだそうな。

 

 ほにゃくも順調。リハビリや身の回りのこと以外にやることもないので、余った時間はすべてほにゃくに充てられる。家にいるときよりはかどるかも。帰ったらまた日常が始まるんだよなあ…    寂しい。