5月22日 手術から1か月と2週間ちょい

こちらのブログはちょっぴりご無沙汰。この間、股関節がらみでイロイロあった。愚痴をコボすのは恥ずかしいけれど、いいことばかりじゃないのでコボさせてくだしゃい…

 

その1)

入院中にほにゃくしたシリーズ物のクライアントチェックが戻ってきたのだけど、出来が悪かったらしく、ちょっと言われてしまった。「入院ほにゃくライフ♬」なんて調子に乗っていたけれど、やっぱり無謀だったのかと落ち込んだ。入院の予定があるなら断るべきだったのかもしれない。だけどこのシリーズは本来2月に来るはずのものが2か月も遅れ、入院と丸かぶりだったのだ。好きで入院中に仕事をしたのではなく(いや、好きだけど)、入院中も進めないと間に合わないというのが実情。

 

「あんなに無理して、痛みを押して頑張ったのに… 同室の患者さんたちが気持ちよさそうに眠っている中、私はひとりパソコンに向かってほにゃくしていたのに…」と滝のように涙が出た。

 

しかーし。その後、頭を冷やした。大元のクライアントからすれば、末端の翻訳者が入院しようが手術しようがそんなのは関係ないのだろう。←こう書くとフテくされているように響くかもしれないけれど、そうではなく、クライアントにも上映や放映の都合がある。映像素材の到着が遅れたのであれば、日本での作業で挽回するしかない。自分は末端の作業者(←決して拗ねて言っているのではなく)であるという事実を改めて認識した。と同時に、成果物で勝負の世界なのだということも。入院中であろうとなかろうと、完璧な翻訳をあげなくてはすぐに消えてしまう。若くて優秀で仕事が速い翻訳者さんは山のようにいる。老骨にムチ打ってヨロヨロ翻訳しているようじゃ、もう太刀打ちできなくなるだろう。そんな現実にあることも痛感した。

 

冷静になれば、こういう事情はすんなり理解できる。だけどチクリと言われた日はそこまで余裕がなくて、久しぶりに泣いた。同業のお友達で作っているグループ LINE でコボしまくったら、みんな優しく慰めてくれた。ああ、友達って本当にありがたい。私が鬱陶しい愚痴をしつこくコボしまくっても、みんな受け止めてくれる。ありがたや~ありがたや~。みんな、ごめんね。本当にありがとう。

 

 …ということで、今日もせっせと頑張るほにゃく犬である。あと10年…などと贅沢は言わないけれど、せめてあと7年はほにゃくの仕事を続けたい。日々精進である…。